
くろじは、我が家に来客があると隠れて出てきません。
特に、足音がうるさい人や、行動が乱雑な人、声が大きくてうるさい人などが嫌いなようで、この嗜好は下僕と同じです。
だから、来客があっても、下僕は大体心の中で「まっ呼んでも来ないだろう」と予測が付きます。
唯一、顔を出すのは、近くに住む友人が来たときだけで、その友人は、くろじと遊んでくれるし、普通に話してくれるからです。
声が大きくてうるさい人というのは、傍からみたら「ギャーギャー」わめいている様な人のことで、くろじにしたら怖いのでしょう。
そんな時、くろじは、チラッと見ただけで判断し、隠れられる場所にそそくさと逃げ込みます。
隠れる場所は、こちらから丸見えだろうと、お尻が出ていようがかまわないらしく、「隠れている」というくろじの意思が安心感を与えるようです。
なので、その時も下僕は、くろじの姿が見えなくても意に介していなかったのです。
それは、ADSLから、光に替える際に、インストラクターが無料でPCのセッティングに来てくれるということだったのでお願いしたときです。
年配の物静かな女性で、ひと通りの説明をうけ、女性の作業中、下僕が傍を離れた際に事件は起きたのです。
作業が終わり帰るしたくをしている彼女が「あの白黒の猫ちゃんは、人懐っこくてかわいいですねぇ」と話してきたのです。
「えっ?・・・? 白と黒の猫ですか?」
「ええ、作業してたら、足元に擦り寄ってきて甘えてきてかわいいですね」
「・・・・あのっ、茶色の猫じゃなくて、白黒の猫ですか?」
「はい、白黒の大きな猫ちゃんで、撫でてあげたら喜んでくれて」
「・・・・・・・・・」
くろじは、自慢じゃないが、下僕以外の女性に擦り寄って行ったことなど今まで一度も無かったので目が点になりました。
そういえば、女性の作業中、珍しく姿を現し、下僕に妙に甘えてきて抱っこをせがんだり、媚を売っていたような・・・。
くろじは、自分の浮気を隠そうとして、下僕に甘えて来たのだろうか・・・。
いや、下僕は、くろじに対してだけはポジティブシンキング!
たぶん、いつも下僕が座っているパソコンの前にいたので、その女性を下僕と勘違いして甘えて行ったのでは?
それで、間違いに気が付いて、下僕の元に謝りに来たのでは・・・?
下僕は常日頃から不安に思っていたことがあって、それは、熟睡しているくろじに下僕が顔をスリスリすると、くろじは、目も開けずに喉だけゴロゴロ鳴らして反応してくれることです。
「くろじは、下僕だと分かっているのか?他の人でも同じ反応なのではないのか?
でも、猫なんだから匂いでわかるはずたよなぁ」と、自問自答していたのです。
今回のくろじの浮気の発覚でなぜか答えが出たような気がします・・・・。
|
TOPへ△
|
|