
くろじは、よくチャンスやチッチの耳や頭を手で押さえつけながら、舐めてあげます。
これを見ていた下僕は、「くろじはチャンスやチッチが大好きなんだなぁ、ホント、
くろじはかわいいなぁ」と、親バカ気分に浸りきっていました。
くろじは、母親と一緒に暮らしていたときの事を覚えていて、「仲間同士で毛をつく
ろい合ったり舐めあったりして、愛情を表現をおぼえているんだ」と勝手に思い込ん
でいました。
チャンスやチッチはくろじを舐めてやったり絶対にしません。
やっぱり、ペットショップで売られていた猫は、親猫と早くに引き裂かれて、仲間同
士のコミュニケーションの取り方を教わらないで、育ってしまったのだろうか?と、
一人で悲しい気分にもなっていました。
ちなみに、チャンスとチッチは仲が悪くて、(チッチが一方的にチャンスを嫌っている)
絶対に、この2人の間には、見られない光景なのです。
チャンスもチッチも、くろじにだけは 許しているという感じだったのです。
なのにっ! ある時、テレビで下僕は真実を知ってしまいました。
猫が、相手の頭などを舐めるのは、相手の頭に自分の臭いをつけて、相手に
「俺は、お前よりうえだ!お前より強く、お前は俺の下だ!」
という、合図なのだそうです・・・。
確かに、今の我が家は、くろじが一番、偉そうです。
わがまま度、甘えたがり度、体力、 きかなさ、意地のはりかた、すべてにおいて、
くろじが一番です!
下僕が、なんとほほえましい光景かと、感動していた行為は、くろじの天下取りだ
ったのです(涙)。
くろじは、下僕がお風呂やシャワーで髪の毛が濡れていると、下僕の胸をよじ登り、
ソファによじ登り、両手で下僕の頭を挟みこんで、髪の毛をシャリシャリ舐めてくれ
ます。
猫同士だけでは、あきたらず、下僕にも「お前はオイラの配下だぞ」と主張していた
のです。
くろじの天下取りの野望は、ハンパではありません。
くろじは、生まれつき歯槽膿漏で、いつも奥歯のところの歯茎が赤く腫れています。
なので、くろじのお口は、キョーレツに臭い!
寝ていて、あくびなどするものなら、くろじの口臭は、黄色く見えるような気がする
ほどで、誰もくろじの口臭には勝てません・・・。
ばかな下僕は、くろじの口臭の臭ささえ、くろじをかわいいと思える要因で、
脳天に
くるようなキョーレツな口臭をあびても「あっ くろじの臭いだ」と喜んでいたのです。
すでに、くろじの天下取り作戦は、すべてに成功を収め、天下を統一していたとい
うことなのでしょうか・・・。
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